今回は、あなたのパーソナルスペースにずうずうしくも突然入り込んでくる、摩訶不思議な「トナラー」の解説です。
カフェや電車、駐車場などで、ガラガラなのにわざわざ隣にやってくる人に遭遇したことはありませんか?
こちらは広々とした空間でのびのびと過ごしていたのに、突然パーソナルスペースを侵害される気持ち悪さ・・・
このように、わざわざ隣に寄ってくる人を「トナラー」 と呼びます。
・ 空いているカフェで隣にぴったり座る人
・ 駐車場でガラ空きなのに隣に停める人
・ 電車で空席がたくさんあるのに隣にきっちり座る人
本記事では、トナラーの心理、気持ち悪さの理由、被害に遭いやすい人の特徴と対策を解説します。
さらにはトナラーの「エネルギーバンパイア説」 について、心理学的な視点から考察します。

トナラー撃退!

トナラー被害の経験値高めの私です
- トナラーとは?
- マエラーとは?
- トナラーの言い分と4つの心理
- トナラー被害に遭いやすい人の特徴
- トナラーに狙われないための対策
トナラーとは?心理
トナラーの定義はこれだ!
「トナラー」 とは、周囲に十分な空間があるにもかかわらず、わざわざ他人の隣に座る、寄る行動をする人のことを指します。
トナラーのよくある行動
- カフェや図書館で、広々と席が空いているのに隣に座る
- 駐車場でガラガラなのに、わざわざ隣に停める
- 電車で席が空いているのに、わざわざ隣に座る
- ジムのロッカーやトイレで、わざわざ隣を使う
しかし、トナラーの話題になると決まってこんなことを言い出す人がいます。

隣に座ったらなんでいけないんだよ?

だって、詰めるのが礼儀じゃないの!
このようにお決まりの論点がズレた反論。

おまいら、さてはトナラーだな
トナラーになりうる人は、そもそも何かが大きくズレているのかもしれません。
混んでいる時に詰めるなとか、隣に座るなとはこちらはひとつも言っていません。
他に場所があるのに、わざわざ赤の他人の隣に寄って、相手に気持ち悪い思いをさせるのが迷惑だという話をしています。

え?!人のそばに寄ったらなんで迷惑なんだ?
こんなトナラーオジの声も聞こえて来そうですが・・・
まさにトナラーの認識のバグりを如実に表すセリフですが、次に進めてまいりましょう。
トナラーの心理をわかりやすく解説します。
トナラーの4つの心理
トナラーの心理には、4つのタイプがあります
◆無自覚型トナラー … 何も考えずに隣を選んでしまう。単純に「ここが良さそう」と感じるだけで、他人のパーソナルスペースを全く意識していない。
◆安心感依存型トナラー … 誰かの近くにいると落ち着くため、無意識に寄ってしまう。
◆縄張り主張型トナラー … 「この場所は自分のテリトリー」とアピールするために隣を確保。
◆エネルギーバンパイア型トナラー … 他人のエネルギーを無意識に奪おうとする(詳しくは後述)

エンパスは「安心感依存型」トナラーに狙われやすい傾向が!
トナラーは、自分の行動が 「相手に不快感を与えている」 という意識が全くなく、トナラー行為の何がいけないのかがわかっていないことが多いです。
これが、さらに厄介な問題を生みます。
トナラーの言い分と思考
多くの人はトナラーに遭遇すると気持ち悪さやストレスを感じます。

わざわざ隣に来るなんて、どういう神経?
このように思うかもしれませんが、トナラー自身は悪意を持っていないことが非常に多いです。
トナラーは「迷惑をかけている」と自覚していないことがほとんどで、よく言う言い分がこちらです。
1 「なんとなく座っただけ」(→ 無自覚)
2 「誰かのそばにいる方が落ち着く」(→ 依存)
3 「この場所が好きだから座った」(→ 縄張り意識)
しかし「なんとなく座っただけ」というのは、少々疑わしくもありますね。
なぜなら、怖そうな人やヤバそうな人の隣になんとなく座るトナラーはいないからです。
無意識の行動というのは、潜在意識にその答えがあります。
トナラーは潜在意識で人の温もりを求めており、普段得られない人との繋がりを補給するために赤の他人にぴったりくっついているのでは?とも考えられます。
これは、自分に不足しているエネルギーを本能的に他者から摂取しようとしてる悪行と言えるでしょう。
こうして、トナラーの心理を探っていくと迷惑な存在にはもちろん変わりがありませんが、とても人間らしくもあり、不思議と興味をそそる対象に思えます。

笑笑笑
最近は、SNSなどでもトナラーに遭遇した人の被害が話題に上がっており、そこではトナラー心理についての興味の大きさを感じます。
トナラーの気持ち悪さの理由
では、トナラーは なぜそんなに「気持ち悪い」と感じられるのか? 探っていきましょう。
トナラーのパーソナルスペース侵害
心理学者エドワード・ホールによると、パーソナルスペース(個人的な空間)は以下のように分類されます。
- 密接距離(0~45cm) … 恋人や家族レベル
- 個体距離(45cm~1.2m) … 友人や知人
- 社会距離(1.2m~3.6m) … 見知らぬ人との適切な距離
トナラーはおそらく、意図せずにこの距離を侵害してくるため、本能的に「危険」と感じられる。
これがトナラー被害者の不快感に通じます。
ちなみに、意図してパーソナルスペースを侵害する人は、別の邪な目的があると言えますので、それはそれで注意が必要です。
トナラーに自分が選ばれた不快感
例えば、10席空いているカフェで、わざわざ自分の隣に座られたら、「なんで私の隣?」と疑問が湧く もの。
これは 「意図的に選ばれた」と感じると、不快感が増す心理 によるものです。
トナラーはお決まりで「なんとなく」と言うかもしれませんが、無意識に危険回避をしつつ、トナラー行為をするのに相応しい人間をしっかり選んでいるのです。

ムカつくー!
トナラーにエネルギーを奪われる感覚
トナラーに隣に座られると、なぜか落ち着かない、居心地が悪い、妙な圧を感じます。
これは、「エネルギーバンパイア(他人のエネルギーを奪う人)」だからなのかもしれません。
トナラー自身は逆に、なんとなく居心地がいい、空気がいい、この人の近くがなんかいい!と感じ、本能的にあなたの隣を選んでいる可能性。
普段から無神経で人に疎まれやすい在り方が想像できるトナラーですから、おそらく常にエネルギー不足の人も多いはずです。
そのため、公共の場所では、合法的に他人のエネルギーを吸う機会として、積極的にトナラー行為をしているとも考えられます。
トナラーはエネルギーバンパイア?
「トナラー=エネルギーバンパイア」説が大いにあります。
エネルギーバンパイアとは、他人のエネルギーを奪う人 、つまりテイカーです。
・ 隣に座ることで「気」「エネルギー」をもらおうとする
・ 相手のリアクション(嫌がる様子)を楽しむ
・ 相手を精神的に消耗させ、優位に立ちたい
こうしたタイプのトナラーに遭遇すると、異様な疲れを感じることが多いです。
トナラー被害に遭いやすい人5選!
トナラーに狙われやすい人には、いくつかの共通点があります。
トナラー被害に遭いやすい人5選!
・ 優しそうで、断らなさそうな人
・ エネルギーを持っている人
・ 隙がある人
・ 女性や小柄な人
・ 気を使いやすい人
トナラー被害:優しそうで断らなさそうな人※補足・マエラー
・ 「穏やかで、何をされても怒らなそうな雰囲気」
・ 「気が弱そう、自己主張が苦手」
・ 「困っていても、黙って我慢しそうなタイプ」
トナラーは第一印象で他人の人間性まで見通せませんから、あくまでも見た目や雰囲気での判断となります。
意図的か無意識かに関わらず、やはり「受け入れてくれそうな人」 を選んで隣に座る傾向があります。
カフェなどでも強面の男性の隣には座りづらいけれど、優しそうな女性や大人しそうな人の隣なら座りやすい という心理が働くものです。
ちなみにトナラーに似た人たちとして、「マエラー」も生息しています。
もう大体おわかりかと思いますが、他に場所がたくさん空いているのに、わざわざ人の真ん前に座る人です。
マエラーは電車等であればまだマシですが、飲食店でやられるとキツイです。
飲食店でのマエラー行為は、食事をするときに誰かに前にいてほしい気持ちが含まれていると推測します。
おそらく生育歴に関わっていると思われますが、ただいま検証中です。
マエラーはガラガラに空いている駐車場でわざわざ隣に駐車してくる人と、少し似たところがあります。
何かの目印がないと行動できない、あるいは不安になってしまうという心理が働いているようです。
つまり、自分を保つために、自分の不安を消すために、自分を満たすために優しい他人を利用しています。
トナラー被害:エネルギーを持っている人
・ 「元気で明るい」「ポジティブな雰囲気」
・ 「なぜか人が寄ってくる」
・ 「疲れる人と一緒にいると、すぐにエネルギーを吸われる」
前述のように、トナラーの中には 「エネルギーバンパイア」 がいます。
こういうタイプは、自分のエネルギーが低いと感じると、「元気な人のそばに行くことで、無意識にエネルギーを補充しようとする」 のです。
意外に思われるかもしれませんが、弱そうな感じの人だけではなく、生命力が強い人やポジティブなオーラがある人もトナラーに狙われやすい傾向にあります。
トナラー被害:隙がある人(ガードが弱い)
・「ふんわりした雰囲気」「警戒心が薄い」
・「人と距離を取るのが苦手」
・「ぼーっとしていると、人が寄ってくる」
トナラーは、わかりやすく「拒絶されるかもしれない」 という雰囲気の人には寄り付きません。
逆に、ぼーっとしていたり、周囲をあまり気にしていない人は、「この人なら隣に座っても大丈夫そう」と思い安心します。
また、「気配を消すのが上手い人」や「目立たないタイプ」 の人も無神経で鈍感なトナラーに気づかれにくく、隣に座られやすいことがあります。
◆無神経で鈍感なトナラーについて補足をしますと・・・
トナラーは他者に対しては無神経で鈍感なのに、自分が何かされることに対しては敏感な人が割と多い印象です。
人には嫌な思いをさせても全然平気だけれど、自分に対してだけはなぜか繊細さん。
他者に自分の気持ちやプライドを傷つけられることに、とても敏感なトナラーもいるので注意が必要です。
トナラー被害:女性や小柄な人
・ 「男性よりも女性の方がトナラー被害報告が多い」
・ 「体格が小さい人は、本能で動くトナラーにターゲットにされやすい」
トナラーは、心理的、物理的に 「圧を感じにくい相手」 の隣を選ぶことがあります。
例えば、大柄な男性の隣には座りづらい けれど、小柄でおとなしい女性の隣なら平気 という心理です。
これは、トナラーが 「威圧感のない相手の方が、自分にとって快適だから」 という理由で選んでいることが多いです。
トナラーは人の迷惑や人の気持ちを考えずに、いつも思考停止で己の「快」を基準に動きます。
また安心を求める人の心の裏には、大きな不安が蔓延っているのも心理学的にはデフォルトです。
無神経さや独特に偏った認識能力からくるものかもしれませんが、トナラーは大きな不安がある人が多いのでしょう。
トナラー被害:察しが良い人・気を使いやすい人
・ 「人の気持ちを敏感に察する」人
・ 「無意識に相手の居心地を良くしようとする」人
・ 「気まずい雰囲気が苦手で、自分から席を立ってしまう」人
トナラーは、「相手がどんな人か」を無意識に、見極めています。

これホント!
「この人なら、何も言わずに受け入れてくれそうだな・・・」

この人ならちょっと迷惑をかけても、何も言わなそう。
えーい!甘えちゃえ!
トナラーは無意識であれ、意識的であれ 「察しが良い人」をターゲットにして利用することがあります。
人に気を遣ってもらうことや人に気にしてもらうことで、トナラーは喜びます。
他者を利用して自分の心の隙間を埋めようとする心理が発動します。
よって「察しが良い人」「気を使いやすい人」は、トナラーに対してはかなり分が悪いです、残念ながら。
特にエンパスやHSPの人はいいターゲットになってしまいがちです。
トナラーからは、さっさと逃げるが得策です。
トナラーに狙われないための対策
- 「圧」を出して寄せつけない
- トナラーが来たら即移動
- 警戒心が強そうな雰囲気を出す
- 目を合わせて牽制する
①「圧を出す」ことで寄せつけない(堂々と広く座るなど)
・カフェでは堂々と広々と座る(小さくまとまらない)
・バッグやコートを隣の席に置いて、スペースを作る
・トナラーが近づいてきたら、軽く睨む、距離を取る
他人を認識する機能が弱いトナラーの場合、圧が弱い人や小柄な人に対して、本当に存在に気付かずにトナラー行為をしているケースもあります。
② トナラーが来たら、即移動!
「なんで?」などトナラーの気持ちや心情などをあれこれ考えずに、すぐに離れましょう。
違和感を感じたら早めに離れるのが正解です。
トナラーの中には、エネルギーバンパイア的な人もいるため、無理に耐えないことが大切 です。
トナラーに感情を乱されれば乱されるほど、あなたのエネルギーが奪われます。
③ 「威圧感のある人」になりきる(無防備な印象を与えない)
無神経さが特徴のトナラーですが、さすがに怖い人のそばには寄りません。
感覚的に避けます。
トナラーは、「この人は隣に座られるのを嫌がるタイプだ」と感じると、離れていくことが多いです。
④ 強い視線を向ける(トナラーは弱そうな人を狙う)
トナラーが周りをよく見て行動しているとは考えづらいですが、結果的にだいたい「優しそうな人」「気弱そうな人」 の隣を狙うことになります。
トナラーは何事も相手が文句を言われなければ、OK!という認識でいることが多いですから、こちらが黙っていたら迷惑行為をしていることに全く気がつきません。
トナラーは他人のパーソナルスペースに入って、自身の「快」を得ます。
ときには「快」どころではなく、他人の大切なエネルギーを頂戴します。
気を遣って、人のために空気を読んで、波風を立てないようにする姿勢はトナラーの最高のターゲットになります。
気をつけてください。
トナラーが近寄ってきた瞬間に「は?何か?!」という感じで目を合わせる など、しっかりと意思表示をして「あれ?なんかいけないことをしたかな?」と思わせることも必要です。
【トナラーの心理】近づいてくるのはなぜ?まとめ
今回は、昨今話題のトナラーについて取り上げました。
トナラー=悪意ではない
しかし、あなた自身の不快感は無視しないで行動を!
・ トナラーは無意識・依存・縄張り意識・エネルギーバンパイアなど様々なタイプがいる
・パーソナルスペースを侵害されると、人は本能的にストレスを感じる
・ トナラーに対する不快感を無視せず、自分を守る行動をとることが大切!
「気にしすぎかな?」と遠慮せず、違和感を大切にして、自分の快適さを優先しましょう!
「またトナラーに遭遇した…」と感じる人は、「狙われやすい雰囲気」を変えることで、快適な空間を守ることがきっとできます。
トナラーに違和感を持つ、あなたの感覚は間違っていません。
トナラーに自身の大切なエネルギーを奪われずに、快適な人生を送ってくださいますように・・・

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